署名御礼(「つくる会)教科書採択撤回を求める署名)
                     (杉並区教職員組合)

 杉並区教職員組合(杉教組)と都高教第三支部が取り組んでいる署名にご協力いただき、心より感謝申し上げます。第二次集約分として31,489筆、3月22日に集約し、杉並区教育委員会に提出させていただきました。
 おかげさまで、皆様のご協力により第一次分8,588筆の署名と合わせて40,077筆(3/29)となりました。
 戦争を賛美した扶桑社版歴史教科書は、子供たちに絶対に渡してはなりません。杉並区教育委員会は、私たち教育現場で働く教職員や多くの区民・保護者の声を無視して多数決(3:2)で採択しました。それだけではありません。学校の社会科教員が書いた調査報告書を校長を介して不正に書き換えさせてまで採択を強行しました。しかも、その不正を告発した2名の組合員に対して、処分を前提とした事情聴取と報復的人事として強制異動攻撃を行いました。そして、私たち杉教組にたいしては、一切の交渉を拒否し、組合役員3名を区外に強制異動させるという不当労働行為・労組破壊の弾圧をかけてきました。
 本年度に入り、新たな事態が発覚しました。一つは扶桑社版「歴史教科書」を最終決定した納富教育長が3月3日「教育立区としての杉並の今後の展開は自分の資質・力量をはるかに超えている」として突如辞任しました。そして、扶桑社版歴史教科書の推進母体である「新しい歴史教科書をつくる会」が2月27日の理事会で内部抗争の末、八木会長・藤岡副会長が解任されました。まさに無責任決定した当の教育長が「今後の混乱」を予測して逃亡し、教科書執筆者の母体が崩壊という前代未聞の事態、区長・区教委の反動性が赤裸々に暴露されました。
 教育現場にこのような不正と蛮行がまかり通ってよいはずはありません。
 現在、杉教組は、度重なる弾圧に屈することなく、勇気ある告発に踏み切った仲間とともに区当局による扶桑社版歴史教科書の使用の不当性を訴え、組織を挙げて闘いぬいています。
 杉並区内の全中学校1年生には四月から扶桑社の「歴史教科書」が配布されました。さらに扶桑社の「白習ドリル」や「指導書」も送付され、職場の闘いが現在重要になっています。区教委は、多くの現場教員の反対を見越して、扶桑社版「歴史教科書」の使用を点検・監視する行動を準備し、教職員を思想的にも統制しようとしています。
 私たち杉教組は、扶桑社版「歴史教科書」の使用反対運動を組織の総力を挙げて闘いぬく決意です。
 今後とも皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします
                                    2006年5月2日
                                   杉並区教職員組合